体にぴったりの一着を 注文服一筋で半世紀
市川征男（まさお）さん（71歳）
篠原東の「メンズファッション シカゴ」は親子３代、百年続く注文紳士服の店。店主の市川征男さんは高校卒業後この道に入り、仕立て職人として半世紀以上暖簾を守ってきた
店名の由来は初代の祖父がシカゴで紳士服を学んだところから。帰国後、神奈川区に店を構え、父の代では東京・四谷の支店で営業。戦後横浜に戻り、今の地に店を構えた。
昨年はこれまでの業績が評価され、神奈川県卓越技能者として表彰された。「これからも地道にコツコツやっていくだけ」と謙虚に話すが、特に注文者の体型にあわせる補正技術に定評がある。最近では既成品のスーツをより体にフィットさせる洋服のリフォームも行い「やっぱり体にぴったり合った服を喜んできてもらえるのが嬉しいからね。若い人にも注文服の良さを知ってもらえれば」と願う。
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