鶴見川多目的遊水地 今年3回目の洪水調節 台風26号で33万トン貯溜
関東地方に10月15日・16日にかけて暴風雨を引き起こした台風26号。港北区では大雨で鶴見川の水位が上昇、多目的遊水地(注)に川水が流れ、洪水調節がされた。今年に入ってから3回目の流入だ。現在、台風が多く発生する時期でもあり、局地的豪雨も増えていることから、関係機関からの情報発信に対し、今後より一層、注意を払っていく必要がある。
管理する国土交通省京浜河川事務所によると、台風26号により、鶴見川多目的遊水地(小机町・鳥山町)に水が流入したのが、16日の午前4時58分から同8時18分までの間。約33万トンの水が貯溜されたという。これにより、観測地点としている亀の子橋で6m73cmあった水位が、6時10分には6m51cm、22cm下がったとしている。
同事務所では「下流に対する洪水防止効果としては大きなものがあった」と分析している。
今年になってから遊水地には、低気圧による豪雨で4月6日に約92万トン、9月15日には台風18号で約5万トンの洪水の流入があった。2003年に設置され以来、1年間(10月16日時点)に3回の流入は初めてとなる。
同省では、局地的豪雨対策のため、各地域の雨量情報をリアルタイムで提供する「XバンドMPレーダ」を設置している。鶴見川流域では、鶴見川流域センター横に立つ鉄塔がそれだ。「XRAIN」で検索をすると、雨量情報などを入手することができる。同事務所では「雨や河川の情報提供により、自身で避難などの判断をしてもらえるようにしてもらえれば」と話している。
土砂災害ハザードマップ
伊豆大島では台風26号により、甚大な土砂災害が発生した。港北区では昨年、県が告示した土砂災害警戒区域を基に「ハザードマップ」を作成。マップでは区内の警戒区域221カ所を茶色に色づけし、見やすいように工夫がされている。
マップはWEB「横浜市 ハザードマップ」で検索すると、閲覧できる。
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