幼稚園協会大会に4千人 専門家招きシンポ
公益社団法人横浜市幼稚園協会(木元茂会長)が2月1日、「第51回横浜市幼稚園教育研究大会」を開催した。
会場となったパシフィコ横浜国立大ホールには、市内の幼稚園教諭・職員をはじめ、教育、保育園、子育て支援関係者、保護者など4千人が来場した。開会に先立ち木元会長は「来年4月に迫った子ども・子育て支援新制度について理解を深めるとともに、横浜の保育や子育てがより充実していくために求められる子育て支援のあり方や幼児教育・保育の方向性などを一緒に考える機会にしてほしい」とあいさつした。
大会のメーンとなったシンポジウム。大豆生田啓友氏(玉川大学教育学部乳幼児発達学科准教授)が司会を務め、「子どもや子育てにやさしい横浜をどう実現していくか」をテーマに専門家4人と意見を交わした。冒頭、渡辺久子氏(慶應義塾大学医学部小児科専任講師)が「子どもは生まれた瞬間から親を見て育つ。一家団欒できるような社会制度が必要ではないか」と問題を提起。汐見稔幸氏(白梅学園大学学長)は「日本は子どもに過干渉になる傾向がある。もっと市民性を育てなければならない」と述べるなど、シンポジストらはそれぞれの立場から、乳幼児期の教育の大切さを訴えていた。
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