ごみ量削減と脱温暖化を目的として2010年度に横浜市が策定した『ヨコハマ3R夢(スリム)プラン』(注)。第1期として定められた4年間が経過し、港北区では1人あたり1日に排出するごみ量の削減目標値を達成した。担当者は「第2期の目標達成のため更なる分別徹底を図りたい」と話した。
「リデュース」(ごみそのものを減らす)、「リユース」(再使用)、「リサイクル」(再生利用)に取り組むヨコハマ3R夢プラン。
港北区では1人あたりの1日のごみ排出量が、09年度は652gだったのに対し、10年度に640g、11年度633g、12年度625gと順調に推移。プラン開始から4年経過した13年度は09年度比目標値の3%減を達成した。
この4年間の区の具体的な取り組みとしては「分別排出の徹底」「土壌混合法」「マイバッグ・ボトルの利用促進」「手つかず食品排出の削減」「リユース家具・文庫の利用促進」などの推進があげられる。特に「生ごみの水切り」で約10%ごみ量が減らせることや「せん定枝・草」をせん定後に約2日間放置することで約40%水分量を減らせることなどの啓発を継続的に行ってきた。現状について担当者は「まずは、区民の皆さんのご協力に感謝します。また、皆さんの意識の高さがこうした結果に現れたのだと考えます」と分析する。一方、区内在住の主婦からは「自分もそうだけど、近隣住民も含めて、ごみの種類によってはいつ出せばよいかが曖昧な部分もある。周知の徹底が必要ではないか」などの声もあがっている。
1人1日7g減
港北区では今年度、区民・行政などで構成する港北エコアクション推進本部において「こうほく3R事業計画」を策定。市が策定したプランに合わせた形で段階的な削減を目指しており、14年度は13年度の615gから7g減の608gが目標となっている。
区独自事業も実施
港北区は13年の転入者数が25334人と県内で最も多いことなどから、独自に区役所内に「分別相談窓口」を設置。毎週水・木曜日に転入者らを対象に窓口を開設し、ごみの分別や出し方の指導や注意喚起を行っている。また、小中学生や園児を対象とした環境学習の出前教室などに注力していく考えだ。
資源化推進担当は「今年度からの第2期推進計画に対する目標値を達成するために、リサイクル可能な古紙やプラスチック製容器包装などの更なる分別の徹底を図っていく」と話した。
|
<PR>
港北区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|