後部座席の「ゆっくりボタン」
タクシー・ハイヤーサービスを展開する三和交通株式会社（吉川永一（ながいち）代表取締役社長・鳥山町４８０）が昨年12月に導入したサービス「タートルタクシー」が先ごろ、（公財）日本デザイン振興会が主催する２０１４年度グッドデザイン賞を受賞。「これまでにない魅力を作り出した」などの評価を受けた。
同サービスは、利用者からの「ゆっくり走るタクシーって無いの？」という意見がヒントとなり導入を決定したという。後部座席に設置されている赤いカメの「ゆっくりボタン」を押すと、緑色に。同時に助手席前の掲示プレートが立ち上がるもの。乗務員がプレートを認識することで、通常時よりも加速と減速を緩やかにする運転へと切り替える。
「体調が悪い」「妊娠している」「別に急いでいるわけではない」「ゆっくりでいいから安全で丁寧に運転してほしい」などの利用者から評価を集めている。
さらに、ＣＯ２削減にもメリットがあり、通常時と比べ約２％燃費が向上している。現在、所有する約４００台中40台が同サービスに適応。今後１年をかけて全車両への導入を目指すという。
同社では「お客様の意思でエコドライブに貢献して頂けるサービスです。今後はさらにタートルタクシーのファンを増やしていきたい」と話す。
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