先ごろ、国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所が報道機関を対象とした、鶴見川多目的遊水地の説明会を開催した。近年台風などによる豪雨が頻発し、洪水調節をする機会が増えており、改めてメディアを通して、遊水地の機能や役割を周知することを目的としたものだ。
当日は鶴見川流域センターでの概要説明から始まり、日産スタジアム、越流堤、排水門と、それぞれ現地に赴いて機能を説明。局地的豪雨対策のため、各地域の雨量情報をリアルタイムで提供する「ⅩバンドMPレーダ」の紹介も行われた。
遊水地は1974年、急速な都市化により、人口増加が進行した流域の治水を目的に国が計画を立案、94年から9年かけて完成させた。同河川と鳥山川が合流する河口から13・8Kmに位置し、日産スタジアムや新横浜公園を含む84haの敷地を有している。
遊水地は平常時、公園などとして親しまれているが、豪雨が降った場合、周囲の堤防より3m低く設置されている、新横浜公園沿いに設置される「越流堤」から水が流入し、一旦貯留できるようになっている。川の水位低下が確認できれば、排水門より川へ水を戻す。これにより、水位調節ができ、洪水被害を防ぐことができる仕組み。遊水地内の日産スタジアムや障害者スポーツ文化センター横浜ラポールなどの建造物は高床式構造になっており、河川水が越流しても浸水されないようになっている。総貯水容量は約390万㎥。
先月最大流入を記録
これまでに15回、遊水地に流入しており、最近では先月5日・6日にかけて豪雨を降らした台風18号により、過去最大となる約154万㎥の洪水調整がなされ、亀の子橋地点では約90cmの水位低減効果があったと推定されている。
同所流域調整課は「昨今の激しい豪雨に対応するためにも、住民の方々にもご理解をいただき、流域一丸となって、連携を進めていきたい」と話している。
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