師岡熊野神社(石川正人宮司)で14日、今年1年の農作物の出来や世の中を占う「第1066回筒粥神事」が行われた。
大釜の中に27本の葭の筒と米を一升入れ、本殿裏にある「の」の池の御神水を加えて炊き上げる。石川宮司が葭を引き上げ、筒の中に煮られた米の粥がどれだけ詰まっているかで吉凶を占う。天暦3年(949年)から綿々と続く神事で、今回で1066回目。横浜市の無形民俗文化財にも指定されている。
当日は寒気に包まれていたが、氏子や地域住民など多数の観衆が集まり、占いの行方を見守った。石川宮司が炊き上がった筒を開き、「大麦-半分」「小麦-半分」「わせ-七分」「粟-七分」「大豆-七分」「小豆-八分」「蕎麦-半分」「かいこ-半分」「茶-半分」などと農作物の出来を次々に読み上げていった。
例年もっとも注目される「世の中」(景気)の吉凶は「十分」で、観覧者から歓声が上がった。
石川宮司は「寒さ厳しいなか、この伝統ある神事に足をお運び頂きありがとうございました。今年1年が皆様にとって健康で穏やかな1年になることを心より、お祈りしています」と話していた。
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