横浜市は3月16日、平成26年度の市民意識調査を発表した。一括りにされる北部地域(青葉・緑・都筑・港北区)だが、総合的な暮らしやすさの満足度にばらつきがあり、区ごとに意識が異なることが分かった。一方で交通手段の充実度が高いなどの共通項も見受けられた。
横浜市では毎年、市民の生活意識や生活構造を明らかにし、それを市政運営などの資料として活用することを目的に意識調査を実施している。今回は市政や定住意識など、5項目に分けた質問を用意。無作為抽出法で抽出された20歳以上の市民3千人を対象に調査を行った。
調査結果によると、住んでいる街に対して総合的に「暮らしやすい」と感じている人が市全体の平均77・5%に対し、一括りにされる横浜北部地域でも区別でばらつきがあることがわかった。
都筑区は街並みの景観の良さ、病院の近さなど、多くの項目で満足度が高く、「暮らしやすい」と感じている人が93・1%に上り、市内最高となった。港北区の満足度は83・7%。周辺の静けさへの満足度が高く、「住み続けたい」と感じる定住意向が高いことが分かった。この傾向は区が独自に行った調査でも示されている。緑区は83・2%で、普段の買い物する場所や病院の近さへの満足度が高かった。市内でも人気エリアとされている青葉区は子育て環境の良さや近所付き合いのしやすさが高かったが、満足度は76・9%で市平均を下回った。市政策局担当者は「青葉区は生活環境も整っている地域といえる。母数の少なさも原因と考えられ、細かい分析が必要になるだろう」と話している。
読書家そろう?
一方、共通点も見受けられた。電車・バスなどの交通の便の満足度は市全体で44・6%に対し、北部は47・6%と、平均を3ポイント上回った。また読書量の項目では、過去1年間で本を10冊以上読んだ人が32・4%(市平均28・3%)となり、市内で最も多かった。横浜北部の街づくりに詳しい東京都市大学横浜キャンパスの中村雅子教授は「北部の住民は全国からの転入者も多く、現在住む街を以前住んでいた街々との相対評価で判断している可能性が高い。ニーズや不満も加味して理解すべき」と分析する。
詳細はhttp://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/chousa/ishiki/で閲覧できる。
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