港北警察署、県警機動隊、東急電鉄菊名駅が11月25日、同駅構内で「不審物対応訓練」を実施した。港北警察署と民間業者との合同訓練は今回初。同駅は2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京五輪などを控えた日産スタジアムに近く、乗降者数も年々増加している。今回はテロ対策として不審物発見時の初動処置と、駅と警察との連携強化を図ることを目的として行われた。
安全処理の流れ確認
当日は駅構内に置かれた不審なバッグを発見したことを想定。午前10時に駅利用者が駅員へ連絡、駅員から警察署への110番通報。その後、警察官による確認から爆発物の可能性が高いと判断され、神奈川県警第一機動隊・爆発物処理班の出動、安全処理という一連の流れを確認した。
同警察署によると区内には日産スタジアム以外にも横浜アリーナ、トレッサ横浜などの大規模な集客施設が多く、テロリストからテロの標的にされる恐れがあるという。こうした民間施設でのテロ対策訓練は今後も重要な課題となる。
同駅では「今後も公民一体となった様々なテロ対策訓練を実施することで、駅利用者や地域住民の安全で安心な生活を守っていきたい」と話している。
東急東横線菊名駅は、一日当たりの乗降者数が2015年度平均で約13万7千人、JR横浜線菊名駅の約8万4千人と合わせると22万人を超えている。
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