市営さかえ住宅の住民と関係者らはＬＥＤを手に記念撮影
６月27日、港北区の市営さかえ住宅（日吉６の13の１）で、ＩＫＥＡ港北よりＬＥＤ電球の寄贈および、その取り付け作業が行われた。横浜市とイケア・ジャパン（株）が、２０１５年に締結した、環境と調和した持続可能な社会を目指すことを目的とした連携協定の一環。協定とイケアが掲げる「地域社会により快適な暮らしを提供する」という理念のもと、高齢化率の高い市営団地へのＬＥＤ電球の寄付、および、取り付け活動の実施が実現した。
27日当日は、さかえ住宅集会所にて、ＬＥＤ電球の贈呈式が行われ、会場には同住宅の住民ら約20人および、ＩＫＥＡ港北側の担当者、横浜市温暖化対策統括本部環境未来都市推進課、港北区役所区政推進課の担当者らが集まった。
贈呈を行った、ＩＫＥＡ港北のファルク・ミカエル副店長の挨拶では、イケアの環境戦略方針の一つとして、店舗がある街の行政との協力があることを挙げ、ＬＥＤ電球について、「二酸化炭素の排出削減とともに、長持ちで交換が少なくてよいことも、お年寄りの転倒リスクを減らし、高齢者世帯の安心・安全につながる」と話した。
約60世帯に提供
寄贈を受けたさかえ住宅自治会の古川卓二会長は、「ＬＥＤの寄贈はもちろんだが、自分で電球交換できない住民も多いので、交換作業をしてもらえるのは、大変ありがたいこと」と感謝の言葉を述べ、返礼の品として、古川会長が83年に一時スウェーデンのオスロに居住していた当時の私物のＩＫＥＡのカタログをミカエル副店長にプレゼントした。
そのほか横山日出夫港北区長のあいさつ、ＩＫＥＡ港北ミカエル副店長および、イケア・ジャパン（株）の尾崎愛ローカルマーケティング・マネージャーによる、スウェーデンの文化紹介などがあり、最後は、関係者一同の記念撮影で式は幕を閉じた。
終了後は、電球交換の希望者の自宅にＩＫＥＡ港北のスタッフらが訪問し、玄関や、トイレの電球をＬＥＤ電球に交換した。「これまでの電球と違い、熱くならないんですよ」などと声をかけながら、約15世帯で交換作業を行った。
横浜市温暖化対策統括本部環境未来都市推進課担当課の山形珠美課長は、「イケアからの申し出は市としても歓迎している。まさしく『環境未来都市』につながる取り組み」と述べた。また、この活動は市内で３カ所目で、今後も続けられる予定だ。
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