神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2017年12月21日 エリアトップへ

消防局2030年予測 救急出場、6万件増に 市大との共同研究で判明

社会

公開:2017年12月21日

  • LINE
  • hatena

 横浜市消防局は先ごろ、横浜市の2030年救急出場件数が15年比で約6万件増(1・36倍)の年間24万件超にのぼるという予測を発表した。増加し続ける出場に対し同局は、救急車適正利用の呼び掛けや、病院救急車活用の検討など様々な取り組みを行っていく。

 横浜市の救急出場件数は2008年以降、増加の一途をたどっており、15年には年間約18万件にまで達している。今後も増加が予想されることから、同局は今年7月から横浜市立大学医学部臨床統計学教室と共同で、将来の救急需要予測の研究を進めてきた。

 予測には消防局が持つ、15年間分約250万人の救急搬送記録を使用。さらに人口や外国人宿泊者数の増減などを加味し、データが揃う2030年までの予測をした。この結果、30年には年間24万件超にのぼると算出された。それによると、交通事故による救急出場が減る一方、急病と一般負傷は増加。特に65歳以上に対する出場件数は、全体の約70%に及ぶ(15年は約53%)ことがわかった。

到着時間の延伸懸念

 特に現在ピークである午前10時台の出場件数がさらに伸びていき、平均40件(15年は28件)となると見込まれる。

 今年、出場件数の多かった8月9日には、10時台に47件の救急出場があった。このときは全70隊中8割強にあたる60隊の救急隊が活動。同局担当者は「30年にはこうした状況が恒常的に起こるのでは」と話す。

 市は今年度、救急隊を神奈川・南各消防署と杉田消防出張所に新たに配置し、70隊から73隊に増強。来年度以降、国が「人口当たりの救急隊数の基準」としている77隊を目指して増設されるが、「地域によっては出場可能な救急車がなくなる状況や、現場到着時間がさらに延びることが懸念される」という。同局はこうした予測に対し、今後も市大との研究を継続。現場到着時間の延伸予測などを立てていく一方で、様々な取り組みを行っていく。

病院救急車の活用も

 そのひとつとして検討されるのが、医療機関が持つ「病院救急車」の活用だ。この車両は主に他施設への転院搬送用に使われているが、町田市や八王子市では、在宅医療を受ける人の状態が悪化した際、医師の判断で救急搬送に利用できる取り組みがすでに導入されているという。

妙蓮寺

家族葬から社葬まで。緑に包まれた静かな境内には、3つの斎場を備えております。

https://myorenji.jp

<PR>

港北区版のトップニュース最新6

地域の交流生み出す

町カフェ

地域の交流生み出す

オープンから4カ月

5月2日

子育てに「ゆとり」創出

山中市長インタビュー

子育てに「ゆとり」創出

直接支援で実感へ

5月2日

障スポ大会で全国3位

フットサルFC ポルト

障スポ大会で全国3位

新横浜を中心に活動

4月25日

都市型SC「そよら」オープン

高田西

都市型SC「そよら」オープン

あす4月26日 セレモニーも

4月25日

横綱から「すもう場」

新横浜公園

横綱から「すもう場」

今年度中に完成予定

4月18日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

  • 支援員の謝金が倍に

    公明党市議団の要望がカタチに 市政報告

    支援員の謝金が倍に

    横浜市会議員 望月やすひろ

    4月25日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

港北区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook