市立小机小学校(田代千佳子校長)6年2組の児童が12月19日、自ら成長を見守り収穫したこんにゃく芋で、こんにゃくづくりに挑戦した。こんにゃく芋は、横浜市と昭和村との友好交流事業の一環で、群馬県利根郡昭和村から贈られたもの。6月に同校を訪れた昭和村職員が学校敷地内に植えつけ、その後、主に6年生児童が管理し、収獲した。
この日の作業開始は朝9時ころ。自分たちで事前に調べて持ち寄った「こんにゃくの作り方」に沿って進めた。
8グループに分かれて収穫した芋を洗い、皮をむき、細かく切ってミキサーにかける。最後の工程では皆で鍋を囲み、茹であがりを待った=写真。「手がかゆくなった」「(手に)べとべとつく」と互いに手を見せ合いつつ、皆、こんにゃくの出来上がりを楽しみしている様子だった。
11時半過ぎ、出来上がった熱々のこんにゃくに醤油やワサビをつけて口に運んだ児童たち。「美味しい」「普段食べているものとちょっと違うかな」などと言いながら、手づくりの味を堪能した。
現地職員らが試食
横浜市と同村は、人事交流の一環で職員を一人ずつ派遣し合っており、この日は、この2人が同校を訪れた日。11時半過ぎ、こんにゃくが出来上がると、児童はサプライズで2人に試食を依頼した。
児童がつくったこんにゃくを頬ばった2人は「上手にできている」「こんにゃくを手づくりすることは、なかなかできない経験」と感想を口にし、こんにゃくをより上手につくるためのアドバイスを送った。ある児童は「(食べてもらって)うれしい」と充実した笑顔を浮かべていた。
「(児童らの)こんにゃくをつくるという夢が今日叶い、次に料理をしてみたいとの夢が生まれたようです」と田代校長。昭和村職員と児童が交流する様子に「(児童が)周囲には自分たちを見守ってくれる人がいることを感じてもらえたら」と話していた。
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