厚生労働省は、このほど、平成30年度の卓越した技能者(通称「現代の名工」)の表彰対象者150人を決定した。港北区内からは篠原西町在住で株式会社白楽花園の小泉徹代表取締役が選ばれ、11月12日に表彰された。
現代の名工は、卓越した技能者を表彰することによって技能水準の向上や技能の継承等を目的とし、職業別20の部門で表彰される。フラワーアレンジメントを手掛ける小泉さんは、「装身具等身の回り品製造の職業」部門で表彰された。
フラワーアレンジメントは西洋風の生け花のこと。造花と違い生花は水分を必要とするため従来は壁面等の垂直な面での装飾は困難であった。しかし、小泉さんは必要となる保水性等を備えた壁掛け用具を考案し、生花をつかった壁面装飾を実現した。こうした技能等が評価され今回の表彰に至った。
高校時代に父の営む花屋「白楽花園」での教室で、フラワーアレンジメントの師に出会ったのをきっかけにこの世界へ。その後は欧州への短期留学等で研鑽を積んだ。フラワーデザインで内閣総理大臣賞を受賞するなど、その技術は日本でもトップクラス。英国のダイアナ元妃が来日した時には生花装飾を任されたこともあるという。
フラワーアレンジメントの楽しさは「自由があること」と小泉さん。依頼主の要望に合わせてイメージ通りのものを作るのは至難の業だが、だからこそやりがいが生まれるのだという。「作品を見て喜んでもらえた時が一番うれしい」と語る。
生花は「生もの」のため、完成させるまでの時間も限定され、納期前日は夜遅くになることも少なくないという。そんな時いつも心の支えになったのは家族。今回の表彰も「家族の助けがあってこそ」と感謝の気持ちを伝えた。
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