横浜市では、女性の活躍やワークライフバランスを推進し、男女が共に働きやすい職場環境づくりを進める企業等を「よこはまグッドバランス賞」に認定している。２０１９年度は区内４企業が対象となり、特別賞に株式会社荏原精密（中島一郎代表取締役）＝本社港北区箕輪町＝が選ばれた。
この取組みは２００７年に始まり、認定企業数は年々増加している。２０１９年度の認定企業数は過去最多の１７８社、新規認定は42社。経営者の理念表明や仕事と育児・介護の両立、女性活躍の推進など６つの評価を満たした顔ぶれとなっている。区内からは、（株）荏原精密、（株）エフ・トレード、日機道路（株）、メディカルフードサービス（株）が新規認定を受けた。
｢誇りに思える会社に｣
なかでも、精密板金・絞り加工・金型製作・切削加工を行う（株）荏原精密は、他の模範となる優れた取組みを実施する企業に与えられる特別賞を受賞。同社経営企画室の野知一洋室長は、「『働く人も、その家族もここで働くことを誇りに思える会社にしたい』との思いが一つ形になったようだ」と笑顔を見せる。
同社では、７年前に工場をリニューアルし女性の応募が増加したことが”働き方”を見つめ直すきっかけになったそう。育休や介護のための時短勤務、時差出勤など、スタッフの抱える個別の問題に耳を傾け制度化していくことで、「社員も声を出しやすい環境が徐々に出来上がってきた」とこれまでの成果を話す。「利益に反するのではと中小企業で敬遠されがちな”働き方改革”だが、上手くサイクルを回せることを発信したい。できることはまだまだある」と意気込んでいる。
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