JR小机駅構内に先月から展示されている「わら蛇」をご存知だろうか。実はこのわら蛇は新羽地区で江戸時代から伝承されている「注連引き 百万遍」で毎年注連引き保存会(伊藤増見会長・真言宗西方寺住職)の会員が手作りで編んでいるもの。念仏を唱える行事の後、稲わらの大蛇をつくり、街の入り口などに、疫病や災厄を運び入れないよう魔よけとして飾った風習が今も受け継がれている。
JR小机駅職員の森昭治さんが、地域から寄贈された「新横浜駅50周年記念誌」を読み、この風習に注目。コロナ禍に「魔よけ」の意味もこめてわら蛇の展示ができないか、保存会に打診した。保存会側も快諾し、今年育った稲わらで小さな「わら蛇」をつくり協力。作成した同会の長谷川武明さんは「今年はコロナ禍で保存会も集まれず、大きな蛇を作れなかったがこんな形で展示ができ、また新羽の伝統を知っていただき大変光栄」と喜びを語った。
曽我部敬駅長は「地域を知ることができる貴重な機会。近くにお立ち寄りの際はぜひ見学を」と話す。展示は1月11日頃までを予定している。
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