横浜市立大綱中学校合唱部は、3月初旬に審査が行われた第10回「関東ヴォーカルアンサンブルコンテスト」(主催/全日本合唱連盟関東支部・朝日新聞社)で銀賞を受賞し、県内中学校第一位の成績に輝いた。同合唱部が関東大会に進出したのは30年ぶり。
同部は昨年初めて、合唱部の新人戦とも言われる「かながわヴォーカルアンサンブルコンテスト」に参加し、県内2位の成績を残したが、関東大会出場に一歩及ばなかった。2回目となる同コンテスト挑戦は、緊急事態宣言下のため動画審査に。外部会場を借りて演奏動画を撮影し、初の関東大会出場を勝ち取った。顧問の西川翔教諭は「今年は神奈川県が関東大会の会場だったため、上位5位までが関東大会に行けたのが幸運だった。ギリギリで通過することができました」。
関東大会は当初、3月7日に茅ケ崎市民文化会館で実施予定だったが、緊急事態宣言が延長となり、急遽音源審査に変更された。提出まで10日間という短い期間でさらに演奏に磨きをかけ、再度外部会場を借りて録音し、審査に臨んだという。
「最初に録画した動画から、音源だけ再度提出してもよかったが、部員らからは撮りなおしたいという声が多かった」と西川教諭。部長を務める花輪みのりさん(2年)は、「映像はなく、音だけの審査になるので、更に前回より強弱をもっとつけるよう表現した」と話し、副部長の赤地華宝さん(2年)も「マスクをつけたままの合唱なので、表現がしっかり伝わることを一番に心掛けた」。そんな努力が実り、関東大会では県大会で同合唱部より上位だった学校を上回り、県内の中学校では、トップの成績を収めた。
「次はリアル大会で」
関東大会の審査発表は、ホームページ上で行われた。「審査当日の夕方に発表予定だったため、家に帰って何度もサイトにアクセスしました」と花輪さん。「いつも上位の学校と同じ大会に出られたこと、また練習時間も少ないなか、頑張って結果が出て、とても嬉しかった。この状況が続いても、短時間でも集中して練習することを心がけたい」と顔をほころばせた。赤地さんも「(知っている限り)30年ぶりに上の大会に自分たちの代で行けたことが、本当に嬉しかった。今後は基礎練習を補っていければ」と声を揃えた。西川教諭は、「この年度はコロナ禍で強豪校も十分な練習が難しかった。動画や音源の審査だったので、次はリアルな大会でも結果を残すのが目標」と語った。
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