株式会社キマキ(新吉田東)は、応援金付き電子マネーサービス「GIVEPO(ギブポ)」を提供している。コロナ禍で苦境が続く飲食店を支援するためのもの。酒井基宏代表取締役=人物風土記で紹介=は、「思いやりの気持ちがコンセプト。ギブポを通して支援の輪が広がれば嬉しい」と話している。
思いやりを形に
ギブポとは、加盟している飲食店で、1ポイント1円のギブポを使って支払いをすることで、飲食をしたお店だけでなく、飲食代金に応じたポイントが任意に応援登録した店舗にも分配されるシステム。飲食代の何%分のポイントを配分するかは、ギブ設定で各自で定めることができる。
例えば、ギブ設定10%で5千円分の飲食をした場合、5500ポイントを使って決済を行い、元の5千円は飲食をした店舗に、残りの500円が【1】自身で登録した応援店1・2に225円ずつ【2】残りの50円はギブポ全加盟店に分配される。実際に足を運ばずに、お気に入りの店を一度に複数応援することができるのが特徴だ。
従来の飲食店支援策は、「例えば先払い方式サービスは、負担の先送りで本当のサポートにならないケースもある」と話す酒井さん。そこで、その名の通り「見返りを求めないGive精神のみ」というコンセプトで昨夏から開発に取り組み、3月末からサービスを開始した。「支援したいと思っている人は少なくないはず。そんな人たちの思いやりを形にして、飲食店に還元できる仕組みを作りたかった」と笑顔を見せる。
完全無償で
電子決済機能だけでなく、ギブポのWebサイト上では、利用者による応援メッセージやオススメメニューの紹介ページも公開されている。「常連客のリアルな声が聞こえるので、新たなお店との出合いを創出する場にもなれば」
今後に向けては、登録者の増加を課題としてあげる。6月23日時点で、登録者は21人、加盟店は17店舗(店舗の加盟には登録者からの推薦が必要)となっている。「まずは一人でも多くの人に知ってもらい支援の輪を広げていきたい」と話し、現状は金銭的メリットがない登録者への特典等の拡充も視野に入れている。また、飲食店の金銭的負担をゼロにするため、登録料・決済手数料・維持費等のギブポの運営費は、同社が負担している。「活動を大きくするには限界もある。協賛してくれるパートナーも探していきたい」と酒井さん。現在は、港北区内に留まっているが、「例えば全国規模に広げられれば、生まれ故郷など遠方のお店を支援することもできる。思いやりの気持ちで幸せの循環を起こしていきたい」と未来に思いを馳せた。
ギブポは、Web上での会員登録(無料)をすることで利用できる。登録・詳細は【URL】https://givepo.jp/(「ギブポ」で検索)へ。
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