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港北区版 公開:2022年6月30日 エリアトップへ

新羽小の見守り犬、天国へ 飼い主の渡部さん「児童に感謝伝えたい」

社会

公開:2022年6月30日

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「見守り犬」として活動してきたチロ=提供写真
「見守り犬」として活動してきたチロ=提供写真

 横浜市立新羽小学校で児童の登校を見守るボランティアグループ「学援隊」。設立から20年ほどたつというこの新羽小学援隊に、17年もの間、毎日飼い主である渡部隆夫さんと一緒に見守り犬として「登校」する犬がいた。名前は「チロ」。ミニチュア・ダックスフントの雌で、一歳になった頃から学援隊のメンバーとして、70段ある階段を毎日昇り降りするなど、元気に活動してきた。その可愛らしい容貌で、子どもたちのアイドルだったというチロ。先月末に予防接種のアレルギー反応で体調を崩し入院した後、一度は退院したが、6月7日早朝に天国へと旅立った。18歳4カ月だった。

 犬の18歳は人間なら90歳近いという。渡部さんは「チロも体が少しずつ衰えているとは感じていたが、最近まで元気に登校していたので、急なことだった。子どもたちにも事情を話せないままだったので、心配している子がいるかも。『今までかわいがってくれて、ありがとう』と伝えたい」と話す。

 おとなしい性格だったこともあり、チロは児童から「リードを持たせて」「触らせて」と人気だった。またチロの誕生日に手紙や手作りマスコットをくれたり、卒業後も小学校の正門まで会いに来たりする子どももいた。「チロに顔をなめて欲しがる子もいて。犬が怖いけど触りたい子には、あごを下からなでると驚かないよ、と自分が教えたりしてね」と渡部さん。冬になると、犬好きの教諭が毛糸で編んでくれた緑色のケープをかけて登校した。「チロも子どもたちが大好きで、毎日学校に行くのが楽しみだったのではと思います」

 最近、見守り活動をしていた時、何度も手紙やカードをくれた子どもからチロについてきかれ、「亡くなったと話したら、校門の前で泣いてしまってね」。

 最後の日に、チロの棺を思い出の場所として小学校へも連れてきた。「本当にたくさんの子にかわいがってもらって、幸せな犬だったと思う」と言葉を結んだ。

〈右上〉飼い主の渡部さん〈左上〉冬にいつもかけていたケープ。〈左下〉子どもたちからの手紙。左は、チロのマスコット
〈右上〉飼い主の渡部さん〈左上〉冬にいつもかけていたケープ。〈左下〉子どもたちからの手紙。左は、チロのマスコット

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