視覚障害者が自由に歩くのをサポートする盲導犬。そんな盲導犬事業を、陰ながら支える重要な存在が、「繁殖犬飼育ボランティア」だ。
繁殖犬とは、未来の盲導犬を産むことを目的とする犬のこと。日本盲導犬協会には約50頭の繁殖犬が所属し、年間100頭ほどの盲導犬候補犬を産んでいる。飼育ボランティアは、犬と一緒に暮らしながら、犬たちが健康で元気な状態で出産を迎えられるように世話をする。同協会神奈川訓練センター(新吉田町)の担当者によると、「健康体で性格も穏やかな盲導犬に向いている犬を、安定して視覚障害者のもとに届けるには、繁殖犬や飼育ボランティアの方の存在は不可欠」。繁殖自体は協会で行うため、犬の出産や子育ての経験など専門的な知識やスキルは不要だが、「運動や食事、怪我の防止や体重管理など、細かい注意点をしっかり守る責任感のある方々にご協力いただいている」という。
下田町在住のボランティア前田美菜子さんは、サラちゃんと暮らしている。動物好きで現在も猫を飼育しており、募集を見かけてボランティアに登録した。「協会からのサポートもあるので、不安なく暮らせる」と前田さん。「一番嬉しいのは、無事に出産を終えた時。我が子のように誇らしく感じるの」と笑顔を見せる。4月には、サラちゃんは2回目の出産を無事に終えた。「サラと過ごしてから、子どもたちの障害への関心も高まり、障害者に声をかけ手助けする場面もあった。犬と暮らしながら社会貢献もでき、楽しさとやりがいのある仕事」と魅力を語る。
同センターではボランティアを募集中。施設近隣在住など諸条件あり。詳細は、【電話】045・590・1595。
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