「市民の政治参加の受け皿に」 ネットワーク横浜・とつか活動終了 新団体へ
4月の横浜市議選で候補者全員が落選、活動資金を得られなくなったことなどから6月18日に解散した地域政党「ネットワーク横浜」。ネットとつかも同26日に柏尾町の事務所で臨時総会を開き、活動終了を決めた。組織は残す。今後は、市民の政治参加の受け皿となるような団体を目指し、活動していくという。
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ネットワーク横浜は2004年、地域政党「神奈川ネットワーク運動」から独立し設立。戸塚区を含め市内13区に「区ネット」を展開した。神奈川ネットが、食の安全や環境問題解消に取り組む主婦など生活クラブ生協の組合員を中心に結成されたこともあり、ネット横浜も女性をメーンに活動してきた。
ネットとつかでは、03年に市議に初当選、07年にも当選した宇都宮充子さん(61)を中心に活動してきた。宇都宮さんは、「市民とともに活動する市民自治」をコンセプトに、「介護保険」「子育て」などそれぞれテーマを設け、年に2回、生活要求調査を実施。そこで得た住民の意見をもとに政策提案をした。
議論の場つくる
宇都宮さんは7月1日、事務所で、ネット横浜の全候補者落選について「市民活動の2次、3次的な広がりをつくれず、ネットを支えるメンバーの固定化・高齢化により新陳代謝ができにくくなった。ネットの限界を感じた」と振り返った。
ネット横浜解散後、今後の活動については各区ネットに委ねられている。ネットとつかが立ち上げる新団体は「とつか市民政策フォーラム」(仮称)。7月10日(日)に事務所で初の会合を開き、自由に議論する。宇都宮さんは「問題意識を持っている人は多いが、政治参加となるとハードルがあるのが現状。各区ネットと連携しながら参加しやすい団体を目指す。ネットの壁を越えたい」と話す。
今後の活動の延長に、市民政治を託せる候補者を擁立、選挙に参加することも考えているという。
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4月18日