戸塚共立第1病院 県救急功労者 救急医療への貢献で受賞
戸塚駅西口にある戸塚共立第一病院が9月9日、県総合医療会館で開催された「神奈川県救急功労者表彰」で黒岩祐治県知事から表彰された。
同院は、1965年から46年間にわたり救急医療に従事し、地域の救急拠点として貢献し続けたことが評価された。
同表彰は9月9日の「救急の日」にちなんで、83年から実施されている。各医師会から推薦を受けた個人と団体を表彰するもので、今回は同院を含め5団体と7人が受賞した。
3年で救急受け入れ増
当日は、総合診療・救急部の部長・初雁育介(はつかりいくすけ)医師(40)(=写真)が出席した。
初雁医師は、約3年半前に同院へ赴任。救急に対応する医師の増加や救急受け入れの仕組みを整備し直した。従来は、医師が急患を受け入れられる状況にある時だけ、救急要請を受けていたが、「いつでも受け入れ可能な体制」を構築。
これにより、受け入れ件数は、赴任時の年間2600件から、昨年度は3600件まで増加。今では多い時で一晩に23件の要請を受けることもあるという。
総合診療を目指し
初雁医師は「人をみるのが、好きなんです」。明るく、楽しむことを心がけている。「楽しんでやらなければ、良い結果は得られないからね」。国境なき医師団のメンバーとして、年に1ヵ月イスラエルやカンボジアなどに出向く。
「病気が治るのは医師の力ではありません。何もしなくても治る人もいる。その逆も、もちろん。自分たちは手伝いをするだけですよ」。今後の目標は「身体が痛いが、何科に行けばいいのか分からない」そんな多くの患者を分け隔てなく診療する「総合診療」の確立。「もっと気軽に来られる場所にしたいですね」。笑顔の奥に強い意志を感じた。
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4月18日