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戸塚区版 公開:2012年5月17日 エリアトップへ

「まずは地域を見直そう」 倉田小児童と明学大生が防災マップ作成

公開:2012年5月17日

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防災マップを手に発案者の明学大生・宮本さん(中央)と協力した花里さん(右)、小澤さん(左)
防災マップを手に発案者の明学大生・宮本さん(中央)と協力した花里さん(右)、小澤さん(左)

 明治学院大学の学生と倉田小学校の6年1組(当時)の児童らが3月、防災マップを作った。同大ボランティアセンターの学生有志が発案。授業の一環として、総合的学習の時間の中で約1年間かけて作成した。

 地図の範囲は、倉田小を震災時避難場所とする同校周辺を含め上倉田住宅や幸ヶ丘団地。避難場所や立ち入り禁止場所に加え、写真撮影スポットや史跡など、見て楽しい要素も児童らが実際に現地を歩いて確認した上で盛り込んだ。夏休み前には、学生と共に街頭に立ち、地域の人に直接募金を呼び掛けた。

 同大の宮本浩太朗さん(19)は、宮城県仙台市出身。震災時は入学前で地元にいたが、仙台市の中でも内陸だったため、津波による被害はなく、当事者意識は薄かったそうだ。被災地出身として、関東の人々からは震災直後によく同じことを聞かれた。「東北のために何かしたい、何ができるだろう」。被災地に縁のない人にそう言われることで、逆に自分が被災地のために支援しなければと、使命感に駆られ、自身を奮い起こしたという。

 きっかけはもう一つ。仙台市では、大人よりも率先して近所に安否確認の声掛けをしていた子どもたちがいたそうだ。特別に行っていたのではない。日々の近所付き合いから、ごく自然と行動に移したという。「関東でも子どもたちの自主的な地域活動を広げられたら」。そんな思いが込み上げてきたと振り返る。

「ここでできることを」

 トツカーナにマップを掲示する際には、「小学生や大学生が地域に関わるのはいいこと」と歓迎を受けた。募金活動時も多くの人が応じてくれた。「子どもたちは、自分の声で人がここまでやってくれるんだと実感したようです」と宮本さん。真剣に活動する児童らに学生も触発されたそうだ。   マップの出来よりも震災直後に地域を見直し、活動した思い出こそ価値があるとも。「被災地に行くことが全てではない。行かなくても関東でもできることがある。何らかの形でまずは地域を見直そう」
 

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