戸田中央医科グループ 災害時 チームで医療支援 第1期スタッフ194人
戸塚共立第1病院などが所属する戸田中央医科グループ(TMG)はこのほど、災害時にチームで医療支援にあたる「TMG-TDR」を結成した。
代表を務めるのは、同グループの副会長で(医)柏堤会の横川秀男理事長。チーム発足を主導した横川氏は、1995年の阪神・淡路大震災時からグループでの医療支援について構想を練り、準備を進めていた。
しかし、実現化に向けて具体的に進み始めたところで東日本大震災(2011年)が発生。このときは岩手県から要請を受け、4月20日から支援を開始。「TMG東北地方被災地医療支援プロジェクト」として、グループ内の病院、施設スタッフ73人が延べ399日間にわたり、県立山田病院で活動したという。
横川氏は「阪神・淡路からグループで何か活動できないかと考えていた」と振り返り、3・11での経験を踏まえ「私たちのような組織が力を合わせ、いつ起こるか分からない災害への支援を準備しておく必要がある」と強調する。災害発生直後の超急性期から急性期(72時間後〜1、2週間後)に支援にあたる医療チーム「DMAT」に続く組織が「日本には足りない」とも指摘し、同グループでは被災地域の医療が自立できるようになるまで長期にわたり支援するという。
第1期のスタッフは公募で集まった医師、看護師、助産師、介護福祉士、薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士、放射線技師、救急救命士、理学療法士、作業療法士、事務職員の194人で、定期的に研修や訓練を重ねている。災害時通行許可証も取得したほか、衛星携帯電話も購入するなど準備体制は整っている。横川氏は「日本の大きな医療グループとしての社会的使命。当たり前のことをする」と語った。
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4月18日