1月14日の午後6時前、戸塚町にある新沢幼稚園体育室には地域の子どもらが、元気いっぱいにあいさつしながら集まり、空手の稽古が始まった。
10年以上前から同幼稚園で空手道場を開いているのは「空手道誠和会」会長で師範の中村秀司さん(61)。薬剤師として藤沢市の薬局に勤め、水曜日と土曜日の夜には同体育室で、子どもや大人まで計40人の生徒を相手に空手の指導を行っている。
中村さんは昨年11月に行われた第32回全日本実業団空手道選手権大会・マスターズ男子個人組手60歳以上で優勝した日本チャンピオン。東日本の大会で上位になり、全日本大会に挑んだ。「(道場に通う子どもたちには)大人になっても空手を続けてもらいたい。『先生のようになりたい』と思ってもらえたらうれしい」。頂点に立つに至った原動力は、そんな子どもたちへの気持ちから生まれた。
「人生一生修行の身」が座右の銘という中村さん。「いくつになっても謙虚にチャレンジしたい。子どもたちと一緒に成長したい」と、5月に県予選が始まる次の目標を見据え、「(将来は)チャンピオンになりたい」「オリンピックで金メダルを取りたい」と夢を語る教え子を、目を細めて見守っていた。
「空手道誠和会」…戸塚区戸塚町3684新沢幼稚園体育室。窓口は稲川さん【携帯電話】090・9834・9969。活動日は(水)(土)の午後6時〜同9時30分。
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