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戸塚区版 公開:2016年9月15日 エリアトップへ

ホッとする居場所を 上柏尾町にこども食堂

社会

公開:2016年9月15日

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多世代が集まった
多世代が集まった

 上柏尾町にこのほど「かしおのこども食堂」が誕生した。柏尾地区の民生委員・児童委員の寺村剛さん(54)が、自宅の一部を開放。「住み開き」と呼ばれるもので、区内では初めての試みだ。地域の子どもの居場所、また多世代が交流できる場所づくりを目指す。

◇  ◇  ◇

 第1回目は8月28日の昼食時に開催された。18人が来場し、子どもは5人。チラシを握りしめて、ひとりで来た子もいたという。

 「初めて他人の家に来る子どもは、緊張すると思う」と寺村さん。だからスタッフには「ホッとできるような場所を作ろう」と呼びかけていた。この日は皆でオムライスを食べ、ボードゲームなどを楽しんだ。

 特に将棋は盛り上がった。一人で来た子が、目を輝かせて年配の男性と対局する「多世代交流」も見られたという。

地域でできること

 「こども食堂」とは、地域の子どもに、無償あるいは安価で食事を提供する場所。「孤食」や「児童の貧困」などの問題を解決する方法の一つとして注目され、全国的に広がっている。

 寺村さんが所属する民生委員の定例会でも「子どもの食」の問題がたびたび話題にあがり「身近に感じていた」という。「政治や行政がすべて解決するのは難しいから、地域にいる自分ができることをしたい」――。こども食堂を自宅で開きたいと妻に相談をすると、快く応じてくれた。

 とはいえ、地域にどれほど需要があるのかわからない。何人来るかも読めなかった。児童委員や戸塚区社会福祉協議会の職員らと打ち合わせをするなかで、「誰も来ないなら辞めればいい。まずはやってみよう」という結論に至ったという。

 衛生管理や広報などの課題をクリアするべく、区役所や福祉保健センター、町内会、学校などへ協力を呼びかけた。予行練習も行い、8月28日に、自宅での初開催にこぎつけた。

徐々にすそ野を

 今後も第1・第3金曜日の夕飯時に合わせ、開催していくという。パン作りやうどん打ちなど「食」を学ぶ機会も作りたい考えだ。「まずは気軽に来てもらいたい。一度でも来た子が『楽しかった』という話をすれば、徐々にすそ野が広がるかな」と寺村さん。そしていずれは、本当に困っている子どもに手が届くような場所になればと願う。

 今後は9月16日(金)、10月7日(金)、10月21日(金)に開催予定。午後5時から8時。(問)寺村さん【電話】045・443・5234

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