戸塚区総合庁舎役所の2階、3階部分をつなぐ階段が取り払われ、今年度中にエスカレーターが設置されることになった。整備費として新年度予算に2億6千万円計上されている。
区総合庁舎は3階が正面玄関となっている。しかし、役所の主な業務とも言える、住民票などを取得する際に利用する「窓口業務」は2階に集中していることから、利用者は階下に移動する必要がある。その際、足腰が不自由な高齢者やベビーカーを活用する人などはエレベーターを使用することになるが、3機あるエレベーターは慢性的に混雑しており、利用者から「この階段にエスカレーターを設置してほしい」との声が以前から多数寄せられていた。今回の措置はそれを受けたものだ。
混雑する理由は?
区総合庁舎のエレベーターが混雑しているのは、庁舎の立地条件によるところが大きい。人が集中する戸塚駅近くのそばにあることに加え、3階正面玄関は、大型商業施設「トツカーナ」とJR改札口と同じフロアにあり、連絡口の役割を果たしていことから、人の出入りが多い。さらに地下2階、3階にある駐車場は庁舎利用者以外の駐車も認められており、この人たちのエレベーター使用も混雑に拍車をかけているようだ。
実際、区が昨年7月に行った一日のエレベーター乗降階数の調査では、地下2階駐車場が1005人、2階が1303人、3階が1423人に対し、4階は278人、5階は96人と上階は減少することが分かっている。こうした状況を事前に予測し、2階、3階にあらかじめエスカレーターの設置をしておくことができなかったのかという、声もあるが、区担当者は「大きな再開発の中で庁舎を建設したことから、人の流れを十分に読み切れない部分があった」としている。
今後は、設計を経て工事は9月から開始。騒音などを配慮し、夜間のみ行われる。期間中この階段は封鎖されることから、区ではその他の階段、エスベータ―での移動を呼びかけることになる。「来庁舎にご迷惑をおかけすることになりますが、ご理解を。工事は繁忙期前の2月までには終了する予定」と話している。
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