県立の知的障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市)の建替えに伴う入所者の港南区芹が谷への転居が先月から始まった。転居先は県立ひばりが丘学園が設置されていた場所で、これまでに計100人ほどの利用者が転入している。
県は津久井やまゆり園で昨年7月に入所者19人が刺殺されるなどした事件を受けて、現在建替えに向けた検討を進め、2021年度の完成をめざしている。今回の転居は仮移転としての位置づけ。ひばりが丘学園は、この3月で閉園し、4月から平塚市内の県立子ども自立生活支援センターに機能を移転している。
津久井やまゆり園の利用者家族会「みどり会」の大月和真会長は「事件でそれまでの生活は一変し、今までと同じように継続的な支援が受けられるのだろうかと不安だった。事件後、他の施設に散らばっていたメンバーのうちの多くがこうして再び一緒に暮らせるようになってよかった」と話した。
県の担当者によると、仮移転先の施設は居室や浴室、トイレなど1億1千万円をかけて改修したという。
「横浜は障害者福祉が進んでいるという印象。この地で4年間、家族も職員もいろいろなものを学んで吸収し、新しい施設での充実した支援につなげていければ」と大月会長は語った。
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