舞岡中に通う原田拓実君(3年)が、先ごろ横浜市青少年育成センターで行われた「全国中学生選抜選手権将棋大会神奈川県予選 男子の部」の個人戦で優勝した。8月3、4日に山形県の天童市で行われる全国大会に挑む。
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「自分の実力を試すために」と初めて出場した同大会。約50人がエントリーし、予選で2勝すると、決勝トーナメントへ進むことができる。予選を突破した段階で、「勝つことを意識せず楽しんでいこう」という心境だったという。
印象に残るのは準決勝。小学生の時に全国制覇の経験を持つ相手だ。ミスを見逃さずに攻め込んでくる相手の攻撃をいなしつつじっくりと勝機を狙い、見事勝利を収めた。「勝った直後は実感が湧かなかった」という。
迎えた決勝では冒頭からしっかりと守りを固めつつ、相手の弱点を見極めて攻略。大差をつけての勝利となった。「なかなか行けない全国大会に出場できるのは素直に嬉しい。将棋をやってきた9年間の経験を生かして、いい成績を残せるよう頑張ります」と意気込む。
東京に通い修行
原田君は将棋をしていた姉の影響で小学1年生から矢部町内会館を拠点とする「戸塚こども将棋教室」(現戸塚将棋キッズ)で将棋を始め、様々な大会に出場してきたという。級位から段位へと昇格してからは週1回だった将棋教室を週3回に増やした。「今でも楽しく指しているけど負けるのは楽しくないから、自分だけでは考えられないプロの手などを見て研究した」
現在は月数回、東京の「蒲田将棋クラブ」まで赴き、自分より強い人と指すなど、将棋への熱量は増すばかりだ。母直子さんは「続けることが大事。結果を残してくれれば」とコメント。原田君は「今後はタイトル戦に出るなど、強くなって将棋をもっと楽しみたい」と笑顔で話した。
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