地域の課題改善に向け活動する、とつかリビングラボが10月17日(木)、シンポジウム「とつか未来会議」を戸塚公会堂で開催する。川口大治代表に戸塚の課題や日ごろの活動内容などを聞いた。
―――「リビングラボ」の意味から教えてください。
「欧州を中心に2000年代になってから盛んになった活動です。新しい技術やサービスの開発を市民も一緒に参加し、アイデアを出し合いながらより良い形にしていくことを目指した取り組み。市民が課題の解決・改善に向け、主体的に携えるための問題提起や仕組み作りを行っていくことと、私たちは捉えています。
―――とつかリビングラボはいつ結成されたのですか。
「16年です。それ以前は「とつかフューチャーセッション」という会を行っていました。そこでは少子高齢化や自然災害など、日本全体の課題を戸塚に落とし込み、その対策を話し合っていました。そんな中、リングラボの考えを知り、自分たちが内々で議論していることを外に向けて発信してみたらいいのではないか、ということになりました」
―――リビングラボの参加者は。
「区内のNPO、大学、病院、企業、老人ホームなど約30団体が加入しています。おかげさまで加入団体・者が増え続けています」
―――日ごろの活動内容は。
「実行委員会と全体会議、この2つのチームで動いています。今回開く『未来会議』は全体会議の中で企画しています」
―――戸塚区の課題は。
「”戸塚の問題は日本の縮図”との認識です。例えば戸塚区は駅周辺の流入人口は確かに増えていますが、それ以外の地域はそうなっているとは言えません。また、高齢化が相当進んでいます。先にお話した通り、これは戸塚に限ったことではない。そうした現状を踏まえ、私たちは昨年1回目の『未来会議』を開きました。そこで議論したことは福祉と高齢化社会への対応策でした。会場となった戸塚公会堂が満席となるほど、大勢の方が足を運んでくれ、関心の高さを実感しました」
―――何か成果はありましたか。
「ここで話し合ったことを形にしようと、区内の介護施設など60事業者の所在地や医療行為ができる施設か否かなどを紹介する、ケアマネジャーさん向けの冊子の作成をすることができました」
――今回の『未来会議』は防災をテーマにしています。
「甚大な被害を出した東日本大震災から時間が経ち、発災当初の緊張感が薄れてきています。また、台風15号の被害も大きかった。改めて自然災害にどう備えていくのかを考えたい」
―――具体的にはどのような内容になりますか。
「準備の仕方は一人ひとり違うはずです。高齢者の方や妊婦さん、障害者の方の避難方法など様々な想定をしながら対策のアイデアを出し合い、練っていければと。助けてくれる行政の制度、無料で使えるサポート、地域貢献したい企業も多い。そうした多様な情報を提供する場としたいですね」
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