交通事故により、右足の太ももから下を失っている遠藤好彦さん(40)が11月7日、大正小学校で切断障害者がプレーする「アンプティサッカー」の指導を行った。同校は市教育委員会から「オリンピック・パラリンピック教育推進校」に指定されており、今回の取組はその一環。遠藤さんが卒業生だったこともあり、実現したもの。
当日は、5、6年生を対象に、遠藤さんが自らの経験をまず語った。大学一年生のとき、原宿の自宅近くで二輪車運転中に事故を起こし、右足の太ももから下を失ったこと、薬科大学卒業後、薬剤師になったこと、35歳のとき、妻からアンプティサッカーを紹介され、その面白さに魅了され、クラブチームにも所属、昨年にはワールドカップ代表選手に選出されたことなどを話した。その後、5年生に「クラッチ」という杖を使って走ったり、ボールを蹴たりする方法を指導。最後に皆でゲームを楽しんだ。
児童らは「面白かった。足の不自由な人の気持ちが分かった」と感想を語り、山崎浩一郎校長は「子どもたちに障害者スポーツの魅力、共生社会の大切さを伝えてもらえた」と話した。遠藤さんは「障害への敷居は年々低くなっている。子供たちも喜んでくれて何より」と笑顔だった。
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