帯仕立て職人として50年以上の経験を持ち、深谷町の地で30年にわたり活躍する水守康治さん(77)が、職人の技能を生かしてマスクを作成している。新型コロナウイルス流行による全国的なマスク不足を契機に生産を始め、現在の受注数は1000枚超。企業や個人から注文されている。
「普段は仕立てた帯を安売りしない」という職人気質の水守さんは、2015年度に市が選定する優れた技能職者「横浜マイスター」に認定された。今回、横浜マイスター等を支援する「横浜マイスター友の会」を通じて、市内企業が従業員用のマスク確保に困っている話を聞き、「人助けになれば」とマスク作成に乗り出した。
マスクは三層構造で、生地にはきめ細かい綿等を使用。布の合わせ方1つに対しても職人ならではのこだわりがあり、1mmもズレがないよう、すべて手作業で作られる。帯仕立てをする傍ら、7人の弟子とともにマスク作りをし、完成品を水守さんが厳しく確認する。「どうせなら、自分がもらって嬉しいものを作ろう」という想いが実を結び、リピーターが続出しているという。「丁寧に作ったマスクが好評なのは本当に嬉しいことですが、コロナには早く収束してほしいですね」と話した。
マスクは2枚セット1100円(税込み・送料別)で横浜マイスター友の会で販売。一回5セットまで注文可能で、週100セット限定。(問)特定非営利活動法人 横浜マイスター友の会事務局【携帯電話】090・1651・1874【FAX】045・435・9513
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