国立病院機構横浜医療センター(原宿)は、保有する「ドクターカー」を藤沢市内にも出動できるように、同市と協定を締結。今月1日から運用を開始している。救命現場に医師らを派遣できるドクターカーにより、救護体制の強化を図る。
横浜市南西部地域中核病院として位置づけられる同センターでは、2017年4月からドクターカーの運用を開始し、これまでの出動件数は398件(8月末時点)。車両は「ラピッドカー」と呼ばれ、医師、看護師、救急救命士が乗務する緊急自動車。傷病者の搬送スペースは持たない。災害現場など傷病者の救出に時間を要し、現場での処置が必要な場合に、消防機関から出動が要請される。
今回の協定で定められた出動範囲は藤沢市内全域で、運用時間は平日午前9時から午後4時。同市はドクターカーを保有しておらず、これまでは市民病院救命救急センターから救急車での「医師同乗出動」を行っていた。同センターが市と隣接していることから、消防局と協力体制を検討し、協定締結に至った。
運用に先立ち先月26日に行われた締結式で鈴木恒夫藤沢市長は「医師同乗出動だけでは市民43万6千人に対して足りないと感じていた。協力に感謝している」、鈴木宏昌院長は「機動力の高さを生かし、いち早く医療を届けたい」と話した。
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