今年は丑年。横浜市環境創造局農業振興課によると、市内で牛の酪農・肉用牛農家は13戸。そのうち4戸が戸塚区にあるという。区内の牛情報を求めて、県内でも有数の規模を持つ小野ファーム(上倉田町)を訪ねた。番外編として、12年前の丑年に誕生した区のマスコットキャラクター「ウナシー」の話題にも迫った。
明治学院大学近くにある横濱アイス工房。そこから戸塚駅方面へ向かう住宅街の中に小野ファームは牛舎を構える。敷地内には、肉用牛が約350頭、乳用牛が約40頭のほか、子牛や繁殖牛を含めると約500頭が飼養されている。神奈川県内の統計による一戸あたりの頭数は、肉用牛が77・7頭、乳用牛が29・4頭(2019年2月時点)とあり、同ファームが県内でも有数の規模であることがわかる。肉用牛は黒毛和種で、肉質等級が4等級以上の物はブランド牛「横濱ビーフ」として出荷される。
小野利和代表取締役は「自家産で、肉牛や生乳の生産から飲食店までやっているところは県内でも数少ない。昨年2月から5月は枝肉相場が下落して横濱ビーフを市内の小学校給食に出したこともあった。みんな大変な思いをしているだろうが、今年も事故なく運営できれば」と話す。
もう一カ所、戸塚の牛の恵みを味わえるのが、東戸塚の肥田牧場(品濃町)。約28頭の乳用牛を飼養し、生乳を使ったアイスを「アイス工房メーリア」で販売する。同牧場の肥田直子さんは「昨年は経験したことがない大変さがあった。今年はいい年になれば」と期待を込めた。
番外編 ツイッターで人気急上昇
区制70周年(2009年/丑年)を記念し誕生した戸塚区のマスコットキャラクター「ウナシー」。区のホームページには「心優しい、のんびりやの牛」と紹介され、斑点模様の色は区の名所や名物を表現する。性別不詳のため、今年は年男や年女ではなく「年ウナシー」であるとか。
そんなウナシーの活動で人気を集めているのが戸塚区役所公式ツイッターアカウント(@yokohama_ttk)でのつぶやき。マスク姿や物思いにふける様子の写真がコメントと共に公開される。運営する区政推進課によると、昨年10月にプロフィール画像をウナシーに変えたところ、それまで0に近かった「いいね」が100件を超え、フォロワーは12月時点で6000以上に。担当者は「今年もウナシーと一緒に色々な情報を発信していく。災害発生時にはリアルタイムで正しい情報を届けられるのでぜひフォローを」と話す。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>