「昔の消防服が見つかった」。吉田町内会の会長で戸塚消防団員でもある坂間庄二さんから本紙に連絡があった。見つかったのは2種の半纏・頭巾・衣服の5点で、戸塚町在住の山口道子さん(96)が長年に渡り保管していたもの。「義父の喜太郎のもので、ずっと大事にしていたけど、大勢に見てもらいたくて」と道子さん。現在、坂間さんに預けられている。
昭和初期の貴重品か
坂間さんによると、これは昭和初期の「戸塚消防組」時代の品物で、「刺子」の一つではないかという。「いまでいう防火服の一つで、私も今回初めて見ました。かなり歴史的価値が高く、どこの資料館にも置いていないと思う」と目を輝かせる。
道子さんによると、喜太郎氏は伊勢原の生まれ。1907年に道子さんの母・ハナさんと婚姻し山口家の材木商3代目に。現在戸塚町にある山口木材(株)の礎を切り開いたという。消防組組頭を務めただけではなく、商工會(会)副会長や戸塚町町会議員など歴任した。
道子さんは「若い人に見てもらって、こんな形で消防活動をしていたんだということを知ってもらえれば」と願いを込める。坂間さんは「責任をもって保管し、関係各所と連携して多くの人の目に触れられるよう尽力します」と約束した。
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