第98話 サバ神社の謎と不思議 その1 とつか歴史探訪
戸塚区近隣の泉区、瀬谷区、藤沢市、大和市を流れる引地川・境川・和泉川流域の南北約10Km・東西約3Kmの範囲に、源義朝または源満仲を祭神とする次の12社のサバ神社が点在しています。
◆左馬神社5社(瀬谷区橋戸、泉区和泉町・下飯田町、大和市上和田・下和田)◆鯖神社2社(泉区和泉町、藤沢市湘南台)◆左馬明神社(藤沢市西俣野)◆佐波神社(藤沢市石川)◆佐婆神社(泉区和泉町)◆飯田神社(泉区上和田町)◆七ツ木神社(藤沢市高倉)
この中の左馬明神社は明治初頭に移転されたもので、社殿はなく簡素な鳥居と小さな社があるのみで神社として認められていません。また、上記12社の他に2社が戸塚区内に存在したようですが、今は消滅し石祠などの痕跡があるだけです。
なぜ、これ程のサバ神社がこの地域に存在し、社号が異なるのでしょう。正確な理由は分かっていません。多様な社号は単に音通による当て字であると考えられます。
では、最初の正式名称は何だったのでしょう。これもはっきりしたことは不明です。例えば大和市上和田の左馬神社は鯖大明神→左馬大明神→和田左馬大明神→左馬神社と変遷し、佐波神社は左馬頭神社→鯖神社→佐波神社と変わっています。七ツ木神社の初期の名は鯖明神社であったようです。
当初の正式名称は何であったかは差し置いて、当て字にしてもそれなりの意味があった筈です。次回は、祭神と社号の意味について考えてみます。
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