名瀬小学校では、昨年の4月から同校に赴任した栄養教諭の土方直美さんを中心に、教諭らが食育に力を入れて取り組んでいる。
名瀬町の農家で採れた地場野菜を給食で提供するほか、農家の人の写真を校内に掲示して、児童に生産者の顔が見えるように工夫。給食で地場野菜を食べた後には、農家へ手紙を書くなど、児童と農家とのコミュニケーションも図っている。
また、昨年、市が開催した学校給食のメニューを考える「はま菜ちゃん料理コンクール」に土方さんら教諭が出場した際、「なせなちゃん」という独自のキャラクターを考案し、「さっぱり梅のなせなちゃんサラダ」を出品した。同コンクールでは落選したが、その後なせなちゃんは、児童が描いたなすのキャラクター(写真右内)として完成。なせなちゃんは児童から人気を集め、児童が作詞作曲した歌に合わせて踊る「なせなちゃん体操」ができるなど、校内に浸透している。
同校では他にも、校内の花壇で大根や小松菜を育て、収穫した野菜を使用した「小松菜のケーキ」を授業で作ったり、収穫した野菜を給食で出し、全校児童で食べるなど、野菜をより身近に感じてもらうような取り組みを行っている。
これらの効果もあって、給食の野菜の残しが減少。昨年5月には野菜全体で10%あった残量が、12月には5%まで落ちたという。土方さんは「生産者の顔を見せたり、自分で野菜を栽培したことで、児童たちが期待以上のことを感じ取ってくれた」と笑顔で話した。
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