太極拳の構えをする齋藤さん
第29回全日本武術太極拳選手権大会が６月15日から17日まで、東京体育館で開かれた。「24式太極拳Ａ女子」の種目で、上倉田町の齋藤弘子さん（64）（＝人物風土記で紹介＝）が、10点満点中、９・01点を獲得し、優勝。第25回の同大会から５連覇の偉業を達成した。
同種目は、満60歳以上の選手が対象。24式とは１つの型を24個組み立てる演舞で、太極拳の中で最も代表的なものだ。採点では風格やバランス、力の入り方などが判定されるという。全国各都道府県の予選を勝ち上がった43人が出場した。主催は日本武術太極拳連盟。
齋藤さんは、「うれしい。指導してくれた先生に恩返しができた。他の選手にない緩みを表現しようと重点的に練習し、正確な型の中にも緩やかさを持てた」と言い、「70代の選手もいて、背中を見て頑張れた。次回は、太極剣（つるぎ）の種目をやってみたい」と今後の抱負を笑顔で語った。
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