横浜市立戸塚高校定時制が8月25日、夜間に大規模災害が発生したことを想定した「炊き出し訓練」を同校で実施した。
訓練は、昨年の熊本地震が午後9時26分に発生したことを受けたもの。定時制は授業終了時間が9時となるため、その時間帯に熊本地震と同規模の地震が関東地方で起こった場合、生徒たちは帰宅できなくなる恐れがある。さらに同校は地域防災拠点ではないが、住民らが緊急的に避難してくることも予想される。今回の訓練を企画した小市聡校長代理は「そうした当校の特性などを踏まえ、まず、非常時の食に関する対策を取っておくことが早急に必要と判断し、実施することにしました」と話す。
お好み焼きなど作る
当日は、生徒のほか、学習指導のサポートをする関東学院大学、鎌倉女子大学、鶴見大学の学生、地域住民ら約60人が参加。実際時を想定し、学校や地域の畑でとれた野菜などを使い、すいとんとお好み焼きを各100食分作成。教師らの指導を受けながら生徒らはうちわを使ってまず、炭に火を起こすところから始め、熱せられた鉄板でお好み焼きを焼いたほか=写真=、沸騰した鍋に食材を入れ、すいとんを作った。完成後、参加者たちがみんなで試食をする姿が見られた。
定時制4年生の興那嶺(よなみね)未来さんは「夜、私たちは学校にいることが多い。仲間たちの身を守るためにもこうした自然災害に対する訓練はとても重要だと思い積極的に参加しました」と話した。
訓練に参加した、踊場地区連合町内会の菊池賢児会長は「戸塚高校は、我々地域の住民にとって万が一の時避難場所になり得る貴重な空間。こうした訓練はとてもありがたい。生徒さんたちと顔見知りなるチャンスにもなった」と語った。
小市校長代理は「今後、食糧の備蓄も可能な限り進め、体制を整えていければ。今後もこうした取り組みを継続してきます」と力を込めていた。
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