「ヨーロレイヒー」という歌詞で有名な、スイス・アルプスの歌唱法「ヨーデル」。高らかな歌声を持ち味とし、親しみやすいのが特徴だ。そんなヨーデルを52年間にわたり歌い続けているのが、南舞岡在住の小山義和さん(69)。
小山さんがヨーデルと出会ったのは幼少期の頃。ラジオから流れてきたその甲高い響きに魅了され、「こんな歌うたってみたい」と一瞬でヨーデルのとりこに。その後、17歳で本格的に学び始めた。裏声と低音を交互に織り交ぜる歌唱法のため、最初は思うように声が出なかった。だが、本場の歌手のレコードを聴き漁り、見よう見まねでやっていくうちにその独特の発声法を習得していったという。
社会人として旧国鉄(現JR)に就職してからも、仕事のかたわら演奏活動に熱中した。中でも印象的だったのが、29歳の頃に旅したスイスのレストランでの出来事。「現地の人に促されていざ歌声を披露したら、大好評だった」。それ以降、一気に自信がつき、めきめきと実力を上げていった。そのかいあってか、これまで9回のテレビ出演も果たし「長く続けてきて良かった」との達成感を得ている。
現在は道の駅のイベント出演などに加え、オリジナルのヨーデルをつくるため、作詞・作曲にも積極的に取り組んでいる。「陽気で元気が出るのがヨーデルの魅力。そんな部分を引き出せる曲をたくさんつくりたい」と話し、今後も活動の幅を広げていくようだ。
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