舞岡公園小谷戸の里の「案山(かかし)子まつり」が今年も開催されている。これらは幼稚園児や小学生らのグループによって制作され、今年は32体が同公園内にある田んぼ沿いに並んでいる。10月20日(日)まで来園者による人気投票が行われており、11月23日(土)の収穫祭で結果が発表される。
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「案山子まつり」は、小谷戸の里の指定管理者「認定NPО法人舞岡・やとひと未来」が26年前から実施している秋の恒例行事だ。米づくりにおける害獣除けに必要なかかしをつくってもらい、日本の農村文化に親しみを持ってもらうことが目的だという。
参加者は主に市内の幼稚園や小学校に通う児童やその保護者など。各々が8月上旬から制作をはじめ、9月中旬には全作品が田んぼに立てられた。
今年は台風などによる被害も想定されたため、かかしの骨格となる部分を頑丈に縛るなど、あらかじめ入念に準備を進めてきたという。
「自然素材」にこだわる
制作においては「環境配慮」を徹底。これは、田んぼ周辺の景観を奇麗に保つため、初開催時から守り続けてきたルールだ。具体的には、骨格や目に見えない箇所まで竹や藁といった自然素材を使用し、色や柄を付ける際は水に溶けやすい絵の具やペンキを避け、古着や布を利用するなど、工夫を凝らしている。
また、あぜ道が狭いことから農作業の妨げにならないよう、大きさを高さは地面から2m、幅は1m、奥行きは50cmまでと定めた。こうして完成した作品は計32体。「令和おじさん」など時代を象徴するようなモチーフをはじめ、ハロウィーンなど季節を意識した創作キャラクターなどが飾られている。指導員として携わった同所担当者は「今年もたくさん揃ったので、地元の方に見に来て頂けたら」と話した。
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