「この子たち、とっても可愛いでしょ?」
自身が製作したうさぎの人形を手に取り、そう話すのは平戸在住の細矢千壽子さん(71)だ。細矢さんは、古布を素材にしたうさぎ=写真上=を30年以上作り続けており、個展を開催するほか、平戸小に作品を貸し出すなど精力的に活動している。
細矢さんが製作を始めたのは40歳頃。旅行先で縮緬の布で作られたきつねの人形に出会ったのがきっかけだった。「真っ白なうさぎで作ったら面白いかも」。そんな発想のもと製作をスタート。手芸の経験はなかったが、細かい作業が好きだったこともあり、徐々に腕を上げていった。
縫い付けた布に綿を詰めて生み出されるうさぎは身長6cmほど。製作の際はドラマやCMといった身近なものを題材にするという。そのイメージに沿って古布で衣装をこしらえ、粘土でうさぎに持たせる小物を作るなど職人技を光らせる。「忠臣蔵をテーマにした際、世界観を出そうと文献を読みこんで作品に反映させた」と細部まで工夫。細矢さんは「とことんこだわるのが大切」と話す。
9日から鎌倉で個展
あす11月9日(金)から13日(火)まで、ギャラリーやまご(鎌倉市)で個展を行う。午前10時半から午後5時(最終日は4時まで)。舟木一夫の「高校三年生」など、昭和の名曲をうたう歌手を表現した作品を展示する。問合せは【電話】045・821・2248。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>