子育てや障がい者支援、高齢者介護における市民との関わりを示した「第3期高津区地域福祉計画(案)」がこのほど、まとまった。高津区の現状と課題、2期までの取り組みや成果を踏まえ、さらに充実した地域福祉を目指す。区では2月7日(月)、説明会を開催する。
「地域福祉計画」の策定は平成15年の社会福祉法の施行に伴い、各市町村で福祉サービスの利用や福祉活動の住民参加などに関する方針を示すことが法定化された。川崎市では平成16年度に「第1期川崎市地域福祉計画」を策定し、市内各区でも計画をまとめている。
策定の指標になる高津区の現状として、人口と世帯数は年々増加しており、年齢3区分別人口の推移では、生産年齢が減少し老年人口が増加傾向にある。また、町内会・自治会への加入率、老人クラブの会員数は減少、各種障がい者保健福祉手帳の交付数の増加等が示された。
平成21年に行われた「高津区区民生活に関わるニーズ調査」や平成22年の「第2回川崎市地域福祉実態調査」などからは、高齢者や子ども、障がい者らと区民の交流が少ないことが地域福祉に関する課題として多かった。また、福祉に関する情報の入手手段や相談体制が不明といった課題も浮かび上がった。
計画期間を平成23年度から25年度とする第3期案では、こうした高津区の現状や課題を受け、「生まれ、育ち、老いる、健やかな高津をめざして」を理念に掲げ、【1】子どもが健やかに成長できるまち【2】高齢者・障がい者が安心して暮らせるまち【3】交流・ふれあいのあるまち―の3つの目標を打ち出した。こうした目標の実現に向け区では、2期までの福祉事業や成果を活かした取り組みを盛り込んだ。地域住民同士のつながりを深めることで地域力を高め、区からの情報発信を強め多くの住民参加を促す。
区が示す重点的取り組みは、地域福祉活動がより広まるように地域の活動を紹介する「それいいね!福祉のまちチャレンジ事業」と地域福祉に取り組む団体を紹介する地域福祉活動レポート「たかつハートリレー」の2点。主要な取り組みとして「こんにちは赤ちゃん事業」「転入者子育て交流会」「自主防災組織への支援」などを策定した。
高津区役所保健福祉センター地域保健福祉課では2月7日(月)、計画案の区民説明会を開く。説明会では取り組み内容、これまでの活動実績などをイラストや写真などを用い分かりやすく説明する。時間は午後2時から。会場は高津区役所5階会議室。計画案は市役所地域福祉課や区役所等で閲覧できる。また、2月21日(月)までパブリックコメント(市民意見)の募集を行っている。詳しい問い合わせは同課(【電話】044・861・3302)へ。
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