高津スポーツセンター 打ち水効果で室温低下へ 雨水等利用でエコ促進
高津スポーツセンター(高津区二子)大体育室の室温低下を目的とした自然散水型打ち水システムが今月、大体育室屋上に設置された=写真。導入を進めた高津区では屋根全体を打ち水で冷やすことで、室内温度を3℃〜6℃程度低下させ熱中症発生等の危険抑制になればと期待している。
通常は打ち水システムは水道水を利用するが、今回導入されたシステムは雨水とエアコンなどの機械設備から排出される水を再利用する資源循環型で全国でも設置は珍しい。
システムを設置した(株)クレアテラネットワーク(東京都世田谷区)は、CO2排出を抑制する為に研究を重ね、水質浄化や壁面緑化を促進する企業で、川崎市役所庁舎の屋上緑化にも取り組んでいる。
同社では今年6月に屋上を冷やすことで冷房用の電力を抑える新システムとして、一定の温度を超えると自動的に散水する打ち水システム「スマート打ち水」を開発。この新システムの導入は同スポーツセンターが県内では初めてになる。
同システムは屋上の温度が33℃を超えると、スプリンクラーが稼動し自動的に散水を始める。設置当日の計測では70℃あった屋根の温度が37℃まで低下した。また、屋上からの放射熱も抑えられる為、施設周辺の気温低下も期待されている。同スポーツセンターは、大体育室内に大型ファンで飛ばすミストシステムをすでに導入しており、高温時運動中の熱中症対策に力を入れている。
|
|
|
|
|
|
4月26日