防犯パトロール 8年で隊員数20倍に 高まる区民の連携意識
区民が中心となり防犯活動を続け、結成から8年目を迎えた「高津防犯パトロール隊」。発足時の4団体から現在98隊にまで増え、住民が組織するパトロールとしては市内でも有数の規模を誇る。安全を住民自らが守るという意識の下、地域の防犯に貢献している。
区内で様々な犯罪が増加したことをきっかけに、「自分たちの街は自分たちで守る」という想いから区民の発意で平成15年12月に発足した同隊には現在98隊の団体が加盟し、約4300人の住民らが活動している。4団体、約200人での発足時から、およそ8年で20倍以上の団体・人数が参加する組織になった。
発足当初から隊長を務める瀧村治雄さんは「(市防犯協会連合会の会合等で)関係者から、高津の隊数や人数が多いことを評価して頂き、参考にしたいとの声も多い」と区内の活動が活発である事を示す。ここまで同隊が発展した背景には「もともと地元への関心が高い地域であるとともに、既存隊員による積極的な協力の呼びかけが実り、大勢の参加が実現した」と話す。
同隊は高津地区・橘地区町内会隊や区内小中学校からなる学校隊と、防犯ネットワークや川崎市遊技場組合高津支部、民間企業などのボランティア団体で形成され、地域巡回や警察との合同パトロールなどを定期的に行う。緑色のベストとキャップを身に付け防犯灯の確認や通行人への声がけなどをしながら、犯罪を未然に防ごうと夜の街を歩く。
瀧村さんは「20万人強の住民に対して、防犯意識の高揚に貢献できたかなという想いがある」と活動を振り返り、3月の震災発生以降は「有事の際は、地域住民同士のつながり、絆が大切であるとみんなが実感している。地域への関心を強くし、新住民との交流を深めることにもつながれば」と期待を口にする。
これから犯罪の増加が危惧される年末に向け、「オール高津を合言葉に犯罪抑止と地域のつながりの為に活動を行う」と力を込めた。
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4月26日