溝口駅前商店街 街路灯に広告掲出 「収入は活性化資金に」
かねてから準備が進められていた商店街街路灯への広告フラッグ掲出が、溝ノ口駅前商店街振興組合(持田知介理事長)で先月23日にスタートした。関係者は「広告収入が商店街の活性化資金になれば」と期待を寄せている。
川崎市では商店街の街路灯に企業等の広告フラッグを掲げ、広告収入を得る事業の実施を検討してきた。地元商店街が負担してきた街路灯の維持・管理費に収入を充て、商店街の活性化に役立てるのが狙い。
事業実施にあたっては市の屋外広告物条例施行規則の一部改正が必要となるため、平成22年度には市内4商店街で広告掲出の社会実験を行い、地域の声を集めた上、景観や交通安全への影響等について検証した。
社会実験が行われたのは溝ノ口駅前商店街振興組合をはじめ、さぎ沼商店会、宮崎台駅前商店会、川崎駅前仲見世通商店街振興組合。該当地域でのアンケート調査の結果、集まった声は「街の統一感が出ていい」「規格を揃えれば問題ない」など概ね良好で、景観等への支障もなく、維持・管理費への充当でも一定の効果がみられた。市民の声をより広く集めようと行われたパブリックコメントに寄せられた意見などは0件だった。
市経済労働局商業観光課では「広告掲出が始まったことで地元商店街にとって自主財源が確保できるのは大きい」とみている。同振興組合理事長・持田さんは「(駅前通りの愛称の)ポレポレ通りを維持・管理する経費が捻出できる」、また同専務理事・五味さんは「今後は法令順守を徹底して長期的な取り組みにしたい」と期待感を口にした。
先月23日、溝口駅前20本の街路灯に掲げられた広告の主は(株)サンパワー、マックスパチンコ溝の口(湯田大輔店長)。湯田さんは「フラッグには、企業理念にもある”地域のため”との想いが込められている」と話した。
広告は川崎市商店街連合会の審査、所定の手続きを経て掲出される。
問合せは市経済労働局商業観光課(【電話】044・200・2328)へ。
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4月26日