大山街道 散策マップが完成 小学生のイラスト満載
大山街道ふるさと館(細田俊介館長)と地元住民、小学生らが共同で作成した大山街道マップ『訪ねて楽しい大山街道』がこのほど完成した。街道の魅力を歩いて楽しめる道を記した地図が欲しいという市民の要望を受け、約2年かけて作成。子どもたちが描いたイラストを多数掲載した。
江戸時代に、大山阿夫利神社への参拝者が行き交い、栄えた大山街道。街道や区内の歴史を研究し、講座などを開いている大山街道ふるさと館には、街道を散策してみたいという声が寄せられ、東京から伊勢原市までの道を詳細に記した地図が欲しいといった要望が増えていたことから、約2年前に作成を始めた。
大山街道ふるさと館の職員が大山街道を歩き、地元郷土史家などの協力を得ながら作成したマップには、赤坂御門から阿夫利神社まで続く大山街道を歩くルートが示されている。あわせて江戸時代の道も書かれており、街とともに姿を変えてきた街道の歴史についても記されている。
街道を訪れた著名人らのこぼれ話や地名の由来などバラエティに富んだ内容も盛り込まれている。「地図作りには、子どもたちに関わってもらいたい」との館長の思いから、地元調査のために結成された「子ども大山街道探検クラブ」の児童らが描いたイラスト約100点が挿入されている。イラストはその土地の歴史物や動植物など。区内では岡本かの子文学碑や二子の渡し、アユやウグイなど多摩川の魚が描かれている。
自らも街道を歩いて作成に携わった館長は「街道の見所が詰まった一冊になりました。子どもたちが作成に関わった点がこの本の特徴。多くの人に街道の魅力を知っていただきたいですね」と話した。
販売は大山街道ふるさと館他であす14日から。1冊1000円(税込)。問い合わせは同館(【電話】044・813・4705)まで。
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4月26日