高津青安連 若手中心に交通安全普及 先月には初のイベント
1980年代に発足した高津青少年交通安全連絡協議会(高津青安連/石川稀代之(きよし)会長)は、会員の高齢化などから活動実績がほとんど無くなっていた。しかし、若い世代の会員が加わってからは活気を取り戻しつつあり、この夏には交通安全を地域に呼びかける初のイベントを企画した。
高津青安連には現在、発足当初から携わる石川会長をはじめ10人が所属している。以前は商店街などから多くの加盟者がいたが活動が衰退していたため、石川会長が約1年半前から地元で働く若い世代に参加を呼びかけていた。高津青年会議などでボランティア経験のある30代、40代の人がこの呼びかけに賛同し、9人が参加した。市内でも事故件数の多い高津区で事故を減少させたいという想いで活動している。
8月26日には、同会の島崎一城さんが「とにかく何かやってみよう」とイベントの事務局長を務め、溝口南公園で初の交通安全教室を開いた。
当日は会員や高津署員ら約20人が参加、交通安全自転車講習を開き、集まった近所の子ども達約50人に交通ルールを教えた。神奈川県警マスコットのピーガルくんやパトカー、白バイなどと記念撮影できるコーナーも作り、カキ氷を販売するなど子ども達が楽しんで参加できるように工夫を凝らした。
石川会長は「他の地域に比べて活動を活発化させたい。イベントを通して名前を浸透させ、事故減少につながれば」と若手の熱意に期待を寄せる。島崎さんは「初めてのイベントの反省点などをこれから見直し、今後も交通安全に関わる活動をしていきたい」と話し、「子ども達の安全のために、活動に賛同していただければ」と新たな入会も呼びかける。
神奈川県内では約30年前、二輪車の交通事故が全国でワーストになったことから、交通安全を普及させる県青少年交通安全連絡協議会が県内警察署ごとに発足した。
地元の企業や商店で働く若い世代で組織され、安全協会などの外郭団体と同様に交通安全の普及を進めていたが、会員の高齢化などから活動は縮小し、現在は会長のみの在籍や無くなってしまった地域も多くなっているという。
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5月3日