スポーツセンター等 利用区分の見直しを検討 条例等改正へ意見募集
川崎市では、市内のスポーツセンター等の利用機会の拡充を図ろうと条例及び条例施行規則(以下、条例等)の一部変更を検討し、市民の意見を募集している。利用時間区分をこれまでの1日3区分から4区分に増やし、より多くの市民が利用できる環境を整える考え。
対象施設は市内各スポーツセンターの他、とどろきアリーナ、石川記念武道館。体育室やトレーニング室、研修室、柔道場等の各室の団体利用について、現在は1日に3つの利用時間区分が設定されている。利用は事前の抽選だが、年間の平均抽選倍率は高いところで30倍を超えるなど、希望通りに施設を利用できない状況も生じている。
各区分の間には施設の点検・整備等のため1時間の中間時間を設けているが、改正では2014年4月1日から中間時間を10分に短縮し、区分を一律3時間の4区分に増やす。これにより、とどろきアリーナのメイン・サブアリーナと体育室、スポーツセンターの大・小体育室と武道室、石川記念武道館の柔道・剣道場の区分が合計で年間8000区分(一部半面利用)以上増えるため、利用機会の拡充につながるとしている。
利用できる時間が短縮される区分もあるため、市は料金設定の変更も検討している。市担当者は「条例等の改正により、多くの市民に各施設を利用してもらえればありがたい」と話している。
中間時間にスポーツ教室を開いている高津スポーツセンターの指定管理者は「抽選状況が改善される改正には賛成。(スポーツ教室の)利用者のために新区分の中で同様の教室を開くことを考える」とした。
駐車場の有料化も
利用の適正化を図ろうと検討されているのが自動車駐車場の有料化。川崎市体育館及び高津・宮前・麻生スポーツセンターが対象で、2013年4月1日から。とどろきアリーナ、幸・多摩スポーツセンターの駐車場は既に有料。
電車やバスなどの公共交通機関を使う利用者との公平性や、受益者負担の観点から検討を進めているが、無断駐車の問題もある。
高津スポーツセンターでは無断駐車が1日10台程。中には駐車車両からバーベキュー道具を運び出し、河川敷方面に向かう人もいるという。
市では9月21日まで市民の意見を募集している。資料は区役所や市民館、前述の各施設等で配布している他、市のホームページからもダウンロードできる。詳しくは市民・こども局市民スポーツ室(【電話】044・200・3312)まで。
|
|
|
|
|
|
4月26日