高津署管内交通事故 減少も、市内ワースト2位 年末年始の注意呼びかけ
高津警察署(青木正純署長)によると、今年の高津区内における交通事故発生件数(12月12日現在/概数)は、前年同時期に比べ減少している。しかし、自転車やオートバイ、高齢者が関わる事故が多く、事故件数は市内でワースト2位。同署では交通量の増える年末年始に向け注意を呼びかけている。
神奈川県警の発表によると今年1月1日から12月12日までの期間に、神奈川県下で発生した交通事故は前年比1666件減の3万4992件、死亡事故を含め年々減少傾向にある。
区内の事故件数は702件で前年に比べ18件減少している。死亡事故は3件で1件増加した。市内では川崎署や臨港署がある川崎区についで多く、区分別では自転車239件(7件減)、オートバイ199件(35件減)、高齢者(65歳以上)162件(20件減)。いずれも川崎区に次ぐワースト2位で、ここ数年同様の状態が続いている。
同署では件数の減少について、「学校の児童生徒が参加する交通安全キャンペーンや取締りなどを行い一定の成果が出ている」とみている。一方ワースト2位の原因として同署では、事故の多い国道246号線や中原街道などの主要道路があることに加え、自転車利用者の増加に対して狭い道路などの整備が遅れていることやマナーを守らないドライバーが増えていることを指摘している。
最近増えている事故の傾向は、交差点で自動車が右左折時に自転車と衝突するケース。スピードを出す自転車に気付かない運転手が多く、「車が止まっているから大丈夫だろう」と思い侵入する自転車が重大事故を引き起こしている。
交通量が増加し日没時間も早い年末年始は、事故の危険性が高まる。年末に入ってからは、車内での携帯電話の操作や作業中の人などの脇見運転から、追突事故による死亡事故が発生した。同署では「件数自体は減っているが、気忙しく運転に集中せず事故につながっているケースが多い」と注意を促し、「12月は飲酒運転根絶月間でもあり、取締りを強化している。安全運転の啓蒙を地道に続ける」と話している。
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4月26日