中村正義の生涯たどる 「父をめぐる旅」を上映
麻生区細山に自宅を構えた画家・中村正義の軌跡をたどるドキュメンタリー映画「父をめぐる旅」が来年1月12日から、川崎市アートセンターで公開される。
中村正義は、戦後の新しい時代の日本画を創造した画家。36歳という若さで日展審査員に推挙され、一躍時代の寵児となった。古い体質の画壇にはびこる権威主義的な体質に異を唱え、日展を脱退。数々の圧力や妨害をうけながらも、創作に打ち込んだ。
この映画では、病に倒れ、52歳という若さで生涯を終えるまでの歩みを、当時を知る人たちの証言で綴った。現在、細山の自宅アトリエを「中村正義の美術館」として守る、正義の娘・倫子さん=関連記事・人物風土記=が、父の出身市でもある愛知県豊橋市などをたずねた。倫子さんは「父を知る方たちが、まるで昨日のことのように父の話をしてくださる姿が嬉しかった。この映画で人間・中村正義の思いや魅力をひとりでも多くの人に知っていただければ」と話している。
メガホンをとったのは、正義とも交流があった故・今村昌平氏に師事した武重邦夫監督(日本映画大学相談役)。武重氏の愛弟子で本作が監督デビュー作となる近藤正典氏が共同監督を務めた。
上映は1月12日から18日【1】12時40分〜【2】午後7時10分〜の2回。14日は【1】のみ。15日は休映となる。現在特別鑑賞券1500円を販売中。(当日一般1800円)。
上映に関する詳細については川崎市アートセンター(【電話】044・955・0107)へ。
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4月26日